毛細血管とは

「健康管理の一番の秘訣は何か?」と問われたら、私は迷わず「血液の流れを円滑に保つこと」と答えます

その「血液の流れを円滑に保つこと」を阻害するのがストレス(ストレスホルモンとアドレナリンの過分泌)です

ストレスがかかると「毛細血管」が収縮します

なので、「毛細血管」を鍛えることを意識して、身体のトレーニングをすることがとても大切です

「毛細血管」が衰えると粘膜が弱くなり、乾きやすくなります

※「毛細血管」を鍛えるとは、「毛細血管」が枝分かれして増えていく「血管新生」のことです

①毛細血管

「毛細血管」、「静脈」と「動脈」という全ての血管の中で「毛細血管」が占める割合は「99%」です

そして「毛細血管」は、「人体最大の臓器」とよばれています

つまり、全身の血管のほとんどは「毛細血管」ということになります

「毛細血管」は直径約100分の1ミリしかない超極細の血管です

これは髪の毛の10分1ほどの細さで、赤血球がやっと通れるスペースしかありません

そんな「毛細血管」は、全長は9万9000kmになり、全部をつなぐとほぼ地球2周半の長さです

総数は約100億本といわれており、日々増えたり減ったりしています

「静脈」と「動脈」は血液を運ぶのがメインの仕事です

一方、「毛細血管」は「動脈」と「静脈」の間をつなぐように張り巡らされていて、生命活動の根幹に関わる働きを日々行っています

実際、全身のどの細胞も「毛細血管」から0.03mm以内に存在します

そして、全身の「細胞」内では、「ミトコンドリア」がエネルギーを生み出すために「細胞」と「毛細血管」をとおった血液との間でガス交換が行われます

<「毛細血管」の5つの役割>

  1. 細胞へ酸素を届け、二酸化炭素を回収する
  2. 細胞へ栄養素を届け、老廃物を回収する
  3. 細胞へ免疫物質を送り、外敵と戦わせる
  4. 細胞へホルモンを運び、情報を伝達する
  5. 体温を調節する

<「毛細血管」を増やす方法>

  1. 血流を良くする(静脈の循環を活発にする)
  2. 血管をゆるめる(副交感神経を刺激する)
  3. 血管をゆるめたままキープする(最高の睡眠状態で7時間寝る)

②静脈

「血液循環は心臓のポンプ作用(「1st ポンプ」)によって行われる」と一般的に言われています

そして、心臓から押し出された血液は、全身をめぐって、再び心臓へと戻ってきます

ここで大事なのは、心臓には血液を動脈内に勢いよく押し出す働きはするけども、全身を送り出した後の血液を吸い上げる力までは持っていないということです

では、心臓から押し出された血液は、どのような仕組みで心臓へと戻っていくのしょうか

実は、この点に、「ふくらはぎ」と「足指」を「2nd ポンプ」として機能する秘密があります

「ふくらはぎ」と「足指」は、心臓から最も離れたところでミルキング機能によって、重力に逆らいながら心臓へ血液を戻します

③動脈

新鮮な酸素と栄養素をたっぷり含んだ血液は、心臓のポンプ作用(「1st ポンプ」)によって動脈へと押し出され、そこから毛細血管に回って、細胞に必要な酸素と栄養素を供給しています