足の感覚神経の老化

下ののグラフは、針のようなものを2本使って行った実験結果をまとめた「二点識別覚」のデータです
人間のどの部位の感覚神経が鋭敏であるかがわかります

実験方法

目をつぶった被験者の皮膚に針で触れ、1本で触れたと感じた場合は「1」、2本だと感じた場合には「2」と意思表示をしてもらいます
そして、2本で触れる時の針と針の間隔をどんどん狭め、どの幅まで識別できるかという実験です

結果のグラフ

下ののグラフは、針のようなものを2本使って行った実験結果をまとめた「二点識別覚」のデータです
人間のどの部位の感覚神経が鋭敏であるかがわかります

水口慶高『足についての本当の知識』実業之日本社(2013年)

結果①

感覚が優れている順番でいうと、
1位が「手のひらや指先」、
2位が「唇、鼻や顔周り」、
3位が「足指(toe)や足の裏(sole)」でした

結果②

「仰向けに寝ている人の上のグラフ」は
若い人(18〜20歳)と年配の人(65歳以上)の感覚の差を比較した結果です
⚫︎黒い棒:若い人(18〜20歳)
⚪︎白い棒:年配の人(65歳以上)
「仰向けに寝ている人の下のグラフ(加齢による閾値上昇率)」が若い時と年をとってからの差です
つまり、「足指や足の裏」が3番目に感覚神経が優れているが、「加齢による感覚神経の鈍り方」の度合いはダントツで1番である